ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を送金すると、すぐに取引が完了すると思っている方も多いかもしれませんが、実際には送金と取引が有効になるまでには時間差があります。
この時間差が生じる理由を説明します。
なぜコインチェックで送金と取引に時間差があるのか?
疑問 暗号資産を他のアカウントに送金しても、受け取った側がすぐに使用できる状態になるわけではありません。
送金処理と取引が有効になるまでには時間差が存在します。
もし、このチェックがなければ時間差は発生しませんが、チェックを省略するとシステムの信頼性が損なわれてしまいます。
暗号資産のシステムは、取引の正当性を確認し承認することで、不正な取引を排除する仕組みになっており、これが信頼性の高さに繋がっています。
取引の正当性が確認されると取引が承認されますが、取引量が増えると承認にかかる時間も長くなります。
このため、送金にかかる時間差も長くなるのです。
ビットコイン(BTC)の送金時間について
ビットコイン(BTC)は、暗号資産の中でも多くの取引が行われているため、送金に時間がかかることがあります。
ビットコインの場合、約10分ごとに取引がブロックにまとめられ、検証・承認が行われます。
承認されたブロックは時系列に沿って連結され、これがブロックチェーンと呼ばれるものです。
通常、ビットコインの送金には約10分のタイムラグが発生します。
しかし、取引量が増加するとこの時間が延びることもあり、過去にはマイニングの遅延が発生したこともあります。
ビットコインの送金時には、10分以上のタイムラグが生じる可能性があることを覚えておきましょう。
ビットコイン(BTC)の送金手数料の増加
ビットコインを送金する際には手数料が必要です。
ビットコインの誕生当初と比べると、取引手数料は高くなっています。
これは、取引量の増加とマイニングの難易度の上昇によるものです。
大量の計算を行い、取引の正当性を最初に確認できれば報酬を得られるという仕組みです。
マイナーの報酬はビットコインと手数料で構成されています。
ビットコインの新規発行はマイニングによって行われますが、マイニング成功で付与されるビットコインの量は減少傾向にあります。
一方で、手数料はビットコインの需要増加に伴い高くなる傾向があります。
送金時間を短くする!遅い時の対処法
暗号資産の送金スピードを上げるために、利用者が取ることのできる対策は以下の通りです。
- 送金手数料を高く設定する:手数料を高く設定することで、マイニングの優先順位が上がり、送金が早くなる可能性があります。
- 別の暗号資産で送金する:送金タイムラグが短い暗号資産を選ぶことも一つの方法です。例えば、リップル(XRP)はビットコインよりも短時間で送金が完了します。
- 送金時期を選ぶ:取引量が少ない時期を選んで送金することで、標準的なタイムラグで送金を完了できる可能性が高くなります。
ビットコイン(BTC)送金の2つの方法
ビットコイン(BTC)を送金する際には、送金のプロセスについて理解しておくことが重要です。
送金方法は2つに分けられます。
詳細についてはこちらをご参照ください。
ウォレットからビットコイン(BTC)を送金する場合
まず1つ目は、自身のパソコンやUSBなどの個人用ウォレットにビットコイン(BTC)を保存している場合です。
ウォレットは、暗号資産を保管するデジタルの財布のようなもので、これを使ってビットコインを送金できます。
アドレスは銀行口座番号のような役割を果たします。
入力ミスを防ぐために、QRコードを使用してアドレスを読み取る方法が便利です。
暗号資産取引所からビットコイン(BTC)を送金する場合
もう1つは、暗号資産取引所に保管しているビットコインを送金する場合です。
取引所での送金も、個人用ウォレットと同じく送金量とアドレスを入力することで行われます。
取引所の「入出金」タブなどから送金処理を行います。
また、取引所での送金には手数料が発生します。
コインチェックから仮想通貨の送金時間が遅い時は? まとめ
暗号資産の送金は、銀行での海外送金と比べると迅速に行えることが魅力ですが、送金処理が有効になるまでには一定のタイムラグがあることを理解しておく必要があります。
タイムラグを短縮するための対策を講じることも重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました!