大手暗号資産取引所のバイナンスは、5つのアルトコインペアの上場廃止を発表しました。
これらの通貨ペアは、2024年6月14日（日本時間12:00）をもってバイナンスでの取引が終了し、他のペアや他の取引所、または分散型取引所を利用する必要が生じます。
- ALPACA/BTC
- MDX/BTC
- NFP/TUSD
- QUICK/BTC
- XAI/BNB
特定の通貨ペアの廃止は、その通貨自体が上場廃止される可能性を示唆することが多く、過去の例でも流動性が低下し、価格が下落することがありました。
バイナンスの上場廃止基準とは？
取引量が減少すると、投資家やマーケットメイカーが市場から撤退し、さらに流動性が低下する可能性があります。
これにより、取引が難しくなり、市場のボラティリティが高まるリスクが増すことになるでしょう。
バイナンスの上場廃止基準では、定期的に通貨ペアの評価が行われ、流動性が著しく低下している場合などに、顧客の利益を保護するための措置として上場廃止が決定されることがあります。
- 法的およびコンプライアンス上のリスク
- プロジェクトの継続性リスク
- 市場リスク
- 倫理的リスク
バイナンスは、上場通貨のプロジェクトチームと定期的にコミュニケーションを取り、最新の開発状況やセキュリティ対策について確認を行っています。
また、顧客からの苦情が多い場合、その通貨の再評価が行われることもあります。
韓国の動き
韓国の主要仮想通貨取引所20社は、新たなデジタル資産規制の下、大量のトークンが一斉に上場廃止される可能性が低いことを強調しました。
新たな規則の導入により、すべての新しいトークンは仮想資産ユーザー保護法に照らして評価されるでしょう。
DAXAは、20社の取引所と協力して、仮想通貨の審査やサポート終了に関するガイドラインを作成し、トークン発行者の信頼性、ユーザー保護、規制遵守を評価する方法を示しています。
韓国は仮想通貨市場で重要な役割を果たしており、韓国ウォンは今年第1四半期に最も取引された法定通貨ペアとなりました。
バイナンスが上場を廃止した理由
バイナンスは、OMG Network (OMG)、Waves (WAVES)、Wrapped NXM (WNXM)、NEM (XEM)の4つのアルトコインを2024年6月17日に上場廃止することを決定しました。
この措置は、取引の安全性とエコシステムの維持を目的とした厳密な評価に基づいて行われたもので、これによりいくつかの通貨ペアの取引が停止し、市場に大きな影響を与えることが予想されます。
暗号資産取引所は、上場廃止の背景には、プロジェクトチームの献身度、開発の質、取引量、ネットワークの安定性、コミュニティとの関わり、新たな規制への適合度、ブロックチェーン業界への影響といった要素があると説明しています。
影響を受ける通貨ペアは、OMG/USDT、WAVES/BTC、WAVES/ETH、WAVES/TRY、WAVES/USDT、WNXM/USDT、XEM/USDTであり、6月17日以降、これらの未決注文は自動的にキャンセルされる予定です。
さらに、6月18日以降、バイナンスはこれらのトークンの入金を受け付けなくなるが、引き出しは2024年9月17日まで可能です。
アルトコインのサポート終了の可能性
また、バイナンスはこの措置を他のサービスにも拡大し、Binance Earn、Binance Savings、Binance Staking、Binance Margin、Binance Convert、Binance Gift Cards、Binance Payでもこれらのアルトコインのサポートを終了する予定です。
なお、Binance Futuresでは、6月11日にWAVESUSDTペアを削除するが、OMGUSDTとXEMUSDTの永久契約は上場廃止されません。
この時点での変換レートは事前に予測できないため、バイナンスは別途通知を行う予定です。
この発表を受けて、これらのアルトコインの価格は大きく下落し、具体的にはOMGが25.76%、WAVESが27.06%、XEMが28.73%減少しました。
一方、WNXMは市場の動きから迅速に回復し、わずか3.27%の下落にとどまりました。
これらの大幅な価格変動は、バイナンスの上場廃止の決定が暗号資産市場に与える影響の大きさを示しています。
過去にはDREPやMobileCoin、pNetworkが上場廃止された際にも、短期間で価値が半減した事例があります。
一方で、3月にはAxelar Network (AXL)やDogwifhat (WIF)のような新しいトークンが上場され、その後の価格が25%以上急騰するなど、逆の動きも見られました。
仮想通貨の上場廃止が与える影響 まとめ
まとめとして、上場廃止は業界全体の信頼性を高める可能性があります。
不正行為が行われる取引所が排除されることで、より安全な取引環境が整備されるかもしれません。
仮想通貨市場は引き続き技術の進化や規制の強化により、安全で透明性の高い取引環境が構築されることを期待されています。
投資家や市場参加者は、今後も市場の動向に注目し、リスク管理を行う必要があるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました！
